27日午前、板門店の北朝鮮側施設「板門閣」から姿を見せた金正恩朝鮮労働党委員長は、北朝鮮側一行とゆっくり建物の階段を降り、南北軍事境界線に向かったそうです。
境界線を挟んで韓国側で待つ文在寅大統領の姿を認めると、金委員長は、満面の笑みを浮かべました。両首脳は、軍事境界線を示す幅約50センチ、高さ約5センチのコンクリート製の縁石を挟んで右手でしっかりと握手し、初めての会話を交わしたそうです。
午前9時29分、金委員長が縁石をまたいで韓国側に入りました。南北分断後、北朝鮮の最高指導者が初めて韓国側に入った瞬間でした。
ソウル郊外の高陽市に設置されたプレスセンターでは「おー」というどよめきとともに拍手がわき起こったそうです。プレスセンターには内外の約1000人の記者らが入っています。
文氏が歩き出そうと手を差し出したところ、金委員長も手を差し出し、言葉を交わすと、2人は手をつないで北朝鮮側に向かって縁石を越えたそうです。
北朝鮮側への“越境”は金委員長が提案したとみられ、即興の判断を示し、リーダーシップを見せようとしたとも考えられるということです。
何というか、握手までは分かりますが、”お手手をつないで”というのは・・・