春の園遊会が開かれ、フィギュアスケートの羽生結弦選手など2000人近くが、天皇皇后両陛下や皇族方と和やかなひとときを過ごしたそうです。
園遊会は両陛下の主催で毎年春と秋の2回、東京の赤坂御苑で開かれています。
両陛下は25日午後、皇太子ご夫妻など皇族方と庭園を回って、招待された人たちと言葉を交わされました。
今回はピョンチャンオリンピックで活躍した選手たちが招かれ、フィギュアスケート男子シングルで66年ぶりの連覇を果たした羽生結弦選手は、天皇陛下から「本当におめでとう。ずいぶん練習を重ねられたのでしょうね」と言葉をかけられたそうです。
羽生選手は「けがをしてしまい直前はうまく練習できませんでしたが、その期間も学べることがたくさんあり、いい機会だったと思います」などと答えていました。
皇后さまが、3日前に仙台市で行われた祝賀パレードについて「すてきでしたね。皆さんがあんなに喜ばれて」と話されると、羽生選手は「パレードで集まったお金を復興支援にも回すことができ、皆さんのおかげだと思っています」と話していたそうです。
メダリストの女性選手たちは色とりどりの和服姿で参加し、会場は華やかな雰囲気に包まれました。
日本選手団の主将を務め、スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手は、天皇陛下から「よかったですね。本当にね」とねぎらいの言葉をかけられ、「主将をやらせていただいて『百花りょう乱』というテーマを掲げたのですが、選手の皆さんがそれぞれの競技で本当にきれいな花を咲かせてくださいました」と答えていたそうです。
スピードスケート女子団体パシュートと女子マススタートで金メダルを獲得した高木菜那選手には、天皇陛下が「パシュートというのは昔はなかったのではないですか」などと語りかけられました。
高木選手が「歴史が浅くオリンピックでは4回目で、4人のチームです」などと答えると、天皇陛下はチームメイトの4人を見渡し「ここはみんなパシュートなんですね」とにこやかに話されていたそうです。
将棋で史上初となる「永世七冠」を達成し国民栄誉賞を受賞した羽生善治さんは、天皇陛下から「ひと試合するとずいぶん疲れるんですか」と尋ねられ「2日間の試合ですと体重が少し減ったりする時はあります」と答えると、天皇陛下は「健康に気をつけてね」と気遣われていました。
25日の東京は午前中やや強い雨が降ったものの園遊会のころには晴れて、園遊会に出席した2000人近い人たちは記念写真を撮るなどして和やかなひとときを楽しんでいたそうです。
園遊会に出席したフィギュアスケートの羽生結弦選手は、「両陛下をはじめ皇族の方々から本当に温かいお言葉をいただきました。これから現役を続けていくにあたって、また復興支援の活動をするにあたって、非常に大きな力になりました」と述べました。
そして、4年ぶりに園遊会に出席したことについて、「19歳のときは右も左もわからずに右往左往していた記憶がありますが、今回はこのすばらしい自然の中で、風のさわやかさや自然のきれいさを感じながら過ごさせていただいています」と笑顔で話していたそうです。
園遊会に出席したスピードスケートの高木菜那選手は、「両陛下が、チームパシュートでのチームワークにすごく感動したと言ってくださったので、自分たちが今までやってきたことが、結果となって皆さんに伝わったのだと思い本当にうれしかったです」と話していました。
また、妹の美帆選手などパシュートに出場したほかの3人の選手と相談して、それぞれ違う色の着物を選んできたことを明かし、「それぞれが自分の色を出して、すごく違う色なのですがみんな似合っていて、いいチームワークだなと思います」と笑顔で話していたということです。
雅子さまが和服が嫌いなせいで、それに合わせて皇族方は全員洋装です。
しかもマスコミは報じませんが、今回も雅子さまはすぐに途中退席したそうです。
こんな方に皇后が務まるのでしょうか