米大リーグは9日、週間MVP(2~8日)を発表し、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手(23)が初受賞しました。投打の「二刀流」選手の受賞は、同リーグが週間MVPを選び始めた1975年以来、初めて。メジャー1年目の日本選手で4月上旬の選出は過去最速。23歳9カ月は最年少となったそうです。
本拠地初登板となった8日のアスレチックス戦で7回1安打無失点、12奪三振で開幕2連勝。打者では打率・462、3戦連発の3本塁打、7打点を記録しました。日本選手で最初に受賞したのは1995年6月の野茂英雄投手(ドジャース)で、直近ではマーリンズ在籍時の2016年8月のイチロー外野手(マリナーズ)。
米メディアも絶賛の嵐。MLB公式サイトは「この1週間、米メディアの話題を独占した。投手・大谷が打者・大谷と対決したらどちらが勝つのか」と伝え、「17のアメージング・スタッツ(成績)」として、二刀流で数々の記録を塗り替えようとしていることや、空振り奪取率、球速(投球、打球)がメジャー屈指の好成績であることも伝えています。
スポーツ・イラストレーテッド誌は「4月の成績だけで判断するのは早いが、大谷は野球界のベストプレーヤーにみえる。MLBは野球というゲームそのものを変えるスーパースターを見つけたのかもしれない」
USA TODAY紙はマーティン・マルドナルド捕手の「打席に入るときはいかにも打者らしく見え、投げるときは投手そのものだ」とのコメントを紹介したそうです。
春のキャンプの不振から「大谷はメジャーで通用しない」と書いたヤフー・スポーツのジェフ・パッサン記者はツイッターで異例の謝罪。「Dear Shohei I was wrong(僕は間違っていました)。この仕事で間違った記事を書くのは最悪だが、春のキャンプの結果で書いてしまった」
大谷の予想以上の活躍でワシントン・ポスト紙は、困惑したように次のように記しています。
「大谷は二刀流であることから規定打席に達せず、登板回数も限られる。全米野球記者協会は、MVP部門で100年ぶりの二刀流をどう評価するのが妥当なのか、新たな算定法の作成を迫られるかもしれない」
大谷の二刀流が大リーグを変革させようとしています。
大谷は前日試合後に本拠地アナハイムから球団チャーター機で敵地テキサス州アーリントンへ移動。この日は先発登板からの疲労回復をはかるため、予定どおり、レンジャーズ戦を欠場する大谷は試合前に球団を通じて「選ばれて光栄です。支えてくれた球団スタッフとチームメートに御礼を申し上げます」とコメントしたということです。
大谷選手の謙虚さも素晴らしいですね!
故障だけが心配です。。。