東京・銀座にある中央区立泰明小学校が、実質的な制服に当たる標準服にイタリアの高級ブランド「アルマーニ」監修のデザインを採用し、高額すぎるなどとの批判が相次いだ問題で、同小は6日、対象となった新1年生の入学式を行ったそうです。同小によると、出席した55人全員がアルマーニの標準服を着用し、1人が欠席しました。
和田利次校長は「入学式を迎えられてほっとしている。子どもたちが心穏やかに通学できるよう、温かく見守っていただくことを願う」とのコメントを出したそうです。
問題を巡っては、2月に国会で取り上げられたほか、中央区教育委員会などには「買えない子はどうするのか」といった意見が800件超も寄せられるなど反響が広がっていました。
文部科学省は3月19日付で、制服などの学用品が保護者の過度な経済的負担にならないよう、全国の教育委員会に通知。制服などの選定や見直しを行う際には、保護者らから広く意見を聴くよう求めているそうです。林芳正文科相は6日、「制服の在り方は各学校で判断することだが、必要に応じ指導助言する」と述べました。
中央区によると、問題発覚後、在校生が服をつままれて「これがアルマーニか」と言われる嫌がらせを受けたとの報告もあるそうです。学校側は、安全対策のため、民間警備会社による通学路の巡回警備も行い、6日の入学式は学校前の道路を立ち入り規制に。地域を管轄する警視庁築地署も、例年より大幅増員の署員約20人を学校周辺に配置したということです。
保護者には、「毎日毎日違う服を着せるより、標準服の方が経済的」だという意見もあるようですね