「お帰り、イチロー」-。マリナーズのイチロー外野手(44)が、インディアンスとの開幕戦に「9番左翼」でスタメン出場した。開幕スタメンはヤンキース時代の2013年以来、5年ぶり。公式戦としては球場新記録となる4万7149人から総立ちの出迎えを受けたそうです。
地元シアトルのファンのぬくもりに包まれたイチローは、周囲の景色を目に焼き付けるかのように球場全体を見渡しました。
「お帰り、と言ってもらえるのはもう少し先かなと思っていたんですけど、こんなふうにしてもらったらもうこの先はシアトルを離れたくない、という気持ちになりますね」
3回裏の第1打席。ヤンキースへ移籍した12年7月以来、約6年ぶりのマ軍の背番号「51」を、超満員のスタンドはスタンディングオベーションで出迎えたそうです。
サイ・ヤング賞2回のイ軍先発クルバーの前に、一ゴロ、空振り三振。2打数無安打に終わり、大声援に結果で応えることはできませんでしたが、相次ぐアクシデントを乗り越え、思い入れの深いセーフコフィールドに立ちました。イチローにとって、また新たに忘れることのできない、再出発の1日となったということです。
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が29日(日本時間30日)、今季開幕戦の敵地アスレチックス戦に「8番・DH」でスタメン出場し、初打席初球で初安打を放ったそうです。メモリアルの“メジャー初球撃ち”の瞬間をMLB公式ツイッターが動画付きで紹介すると、米ファンから「まるで打席に入ったベーブルースのようだ」などと興奮の声が上がっています。
いきなり「打者・大谷」がやった。1点リードで迎えた2回2死一塁で迎えたメジャー初打席、それも初球でした。右腕グレーブマンの内角低めの速球に反応した。痛烈な打球は一二塁間を抜け、右前に転がりました。メジャー初打席初球で初安打――。その意味を知る敵地のファンも沸き上がった。記念球は一塁ベンチに戻されたが、塁上の大谷はいつも通り、クールな表情だったそうです。
MLB公式ツイッターは「“ショー、ようこそ!”オオタニがキャリア初の打席でメジャーリーグ初のヒットを打ち出塁」と題し、メモリアルヒットの一部始終を動画付きで紹介。すると、映像を観た米ファンからも続々と反響を呼んだということです。
「若き青年よ、ビッグリーグへようこそ!」
「さぁ、次はホームランだ!」
「これぞ、オオタニ」
「最初のピッチで最初のヒット!素晴らしい!」
「まるで打席に入ったベーブルースのようだ」
このように興奮のコメントが相次いだ。この日の大谷は5打数1安打、チームもサヨナラ負けを喫したが、メジャー初球で安打を放つのは、さすが千両役者。大谷伝説が幕を開けた。
マイナーの練習試合で頭部死球を投げ青ざめた相手に、イチロー「全然大丈夫だよ。このことであなたの投球に影響が出るのは嫌なので内角に投げ続けてほしい」