<平昌五輪第16日 ▽カーリング女子3位決定戦 日本5―3英国(24日、江陵カーリングセンター)>
英国との3位決定戦に臨んだカーリング女子日本代表「LS北見」は、1次リーグで敗れた相手に雪辱し、銅メダルを獲得しました。日本勢のカーリングでの五輪メダル獲得は男女通じて初めて。
開催地・韓国で人気女優「パク・ボヨン」似として注目を浴びるスキップ・藤沢五月(26)と10年バンクーバー五輪で、その美しさに「かわいい」「萌え」と日本中がとりこになった英国のスキップ・ミュアヘッド(27)。“美人スキップ対決”も話題となった1戦は息詰まる接戦となりました。
両チームとも複数点を取れないまま、3―3で迎えた第9エンド(E)。不利な先攻ながらスキップ藤沢がラストストーンでガードの後ろへ隠すドローショットに成功。英国スキップに自軍のガードをはじいて日本を押し出す高難度の“レイズ・テークアウト”を選択させました。英国がはじいたストーンは日本の脇をすり抜け、値千金の1点をスチールしたそうです。
第10Eは丹念にショットを重ね、英国がラストストーンでミス。日本がナンバーワンストーンとなり、連続スチール。日本選手は一瞬困惑した表情を見せたが、すぐに氷上で涙を流して抱き合いました。
英国には1次リーグで6―8と惜敗しましたが、この日も試合は拮抗。実力は互角でした。英国は準決勝でスウェーデンに5―10と大敗。一方で日本は延長戦の末、韓国に7―8で敗れました。1次リーグ首位突破の韓国を最後まで追いつめた日本が勢いそのままに勝利。英国の2大会連続表彰台を阻み、初のメダルを手にしたそうです。
カーリング女子は正式種目となった98年長野五輪から6大会連続出場。過去5大会での最高成績は長野大会と前回ソチ大会での5位。今大会で準決勝に進出したことで日本カーリング界に新たな歴史を作っていましたが、さらにメダル獲得という快挙を成し遂げたということです。
日本カーリング史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した女子日本代表のLS北見が25日、平昌のメーンプレスセンターで一夜明け会見を行ったそうです。
偉業から10時間しか経っていない状況でしたが、チーム創設者でリザーブとしてチームを支えた本橋麻里(31)は「勝った瞬間は“あれ?決まったのかな”という気持ちだったけど、会場の声援で徐々に実感が湧いていった。幸せを実感してます」と、振り返りました。
今大会では試合中の北海道なまりの「そだねー(そうだね)」という声や、第5エンド終わりに間食をとる「モグモグタイム」が話題となり、一大ブームを巻き起こしました。
藤沢は「モグモグタイムという呼ばれ方してるんだ~と、思って見てました。なまってるのも、みんな北海道なので自然にしゃべってるだけだったので(笑)。カーリングの選手は北海道や長野といった限られた地域の選手が多いので、そこまでなまってるのかって気付かなかった」と、笑ったそうです。ただ、注目を集めるのは今後のカーリングのためにとっても、プラスに考えています。「北海道や青森、長野以外の人もやってもらえるいいきっかけになれば」と、笑顔で話したということです。
韓国戦と英国戦、素晴らしかったですね!
最後英国は何もしなければ、同点で延長戦に突入し、勝利の可能性もありましたよね


<ピョンチャン五輪:スピードスケート◇24日◇女子マススタート>
今大会から新種目となったマススタートで、高木菜那(25)が金メダルを獲得しました。団体追い抜き金メダルに続き2個目のメダルを獲得し、マススタートの初代女王となったそうです。
序盤から、先頭集団を形成しイレーネ・スハウテン(オランダ)の後ろでチャンスをうかがいました。終盤に入り、最後のカーブで内側に切れ込みトップに出ると、そのままゴールへ飛び込みました。何度もガッツポーズを繰り返したそうです。
レースを終えた高木菜那は満面の笑顔で「この種目が始まってから表彰台に上ったことはあったんですけど、金メダルという一番高いところには今まで上ったことがなかったので、最高の舞台で一番高いところに立てて本当にうれしいです」と話しました。レースを振り返り「オランダ勢が最後に2人で仕掛けてくると思っていた。イレーネ選手の後ろについて、狙えるところで狙っていこうと考えてました」。冷静に練った作戦通りにレースを運んだそうです。
転倒に巻き込まれる形で決勝進出を逃した佐藤綾乃(21)の無念も背負いました。「2人でワンツーフィニッシュを狙っていたんですけど、佐藤の分まで金メダルを取りに行くつもりだった」と話したそうです。
日本の女子が同一大会で金メダル2個を獲得するのは夏季を含めて五輪史上初。「最高のオリンピックにできた。本当によかったです」。最後まで笑顔が途切れることはなかったということです。
本当に素晴らしかったです!
おめでとうございます