22日にベルギーのブリュッセルで連続テロが発生してから数時間のうちに、同国で最も有名な漫画の主人公が涙を流している画像がソーシャルメディアにあふれました。
ツイッターのあるユーザーは、主人公の少年タンタンの吹き出しに「こういう狂気にさらされても、強く、共に人間的であろう」と書き込んだそうです。
だが、中でも最も多く共有された画像は、擬人化されたフランス国旗が、泣いているベルギー国旗に腕を回しているものです。
この画像は仏紙ルモンドの著名漫画家プランチュ氏が描いたもの。
3月22日と130人の犠牲者を出したパリ同時テロが起きた11月13日の日付も書かれています。
一方、パリの事件を起こしたのと同じイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の細胞がベルギーでの攻撃も計画していたのだろうかという臆測が流れる中、ベルギーではより挑戦的で尊大なトーンのいくつかの画像も多くの人に共有されました。
そんな画像の一つには、5本のフライドポテトのうち真ん中の1本だけが、中指を立てる侮辱のしぐさのように高く伸びているものもあったそうです。
フライドポテトといえばベルギーの屋台の定番です。
ブリュッセルのある弁護士は事件発生直後 「まだ俺たちは1100万人もいるんだ」とツイッターに投稿。
「お前たちにはむかつくが、お前たちを喜ばせるようなことはしないぞ。フライドポテト万歳!」
さらにベルギーの漫画家マレク氏は、米ニューヨークの「自由の女神像」がフライドポテトを持った絵でこれに続きました。
ブリュッセルの観光名所「小便小僧」の像がイスラム過激派の頭に小便をかけるものもあったそうです。
このアイデアはとても魅力的だったようで、十数人のアーティストがオランダの画家ヒエロニムス・ボスが描いた生意気な小男が「テロリズム」の言葉、カラシニコフ銃やダイナマイトなどに小便を掛けている姿を描いています。
インスタグラムには、タンタンが、涙ぐんだ相棒のハドック船長に「船長、僕も時々月に行きたくなるよ」と話しかけて慰める漫画が投稿されました。
また、ツイッターのハッシュタグ「#Belgium(ベルギー)」と「#PrayForBelgium(ベルギーのために祈ろう)」が欧米でトレンド入り。
フランスではさらにイスラム教徒を非難しないよう訴えるものを加えた3つがトップ3になっています。
さらに数百人がハッシュタグ「#openhouse (オープンハウス)」を使い、フランス語、オランダ語(ベルギーの3つある公用語のうちの2つ)と英語で、攻撃後の交通の混乱のために帰宅できなくなった人たちに一時的に身を寄せる場所を提供したということです。
http://ameblo.jp/liebeballack/entry-12096999627.html
http://ameblo.jp/liebeballack/entry-12095948361.html
ブリュッセルで発生した連続テロを受けて、インスタグラムに投稿されたフランスの漫画家プランチュ氏が描いた絵や、ベルギーの漫画主人公タンタンの絵などの画像。スマートフォンの画面を仏パリで撮影。(2016年3月22日撮影)。
ベルギーの首都ブリュッセルで起き約35人が死亡した連続爆発事件を受け、隣国フランス・パリのエッフェル塔が22日、犠牲者を追悼しベルギーとの連帯を示すため、同国国旗の黒・黄・赤の3色に照らし出されました。
パリでは昨年11月、130人が死亡する同時テロ事件が起きています。
同市のアンヌ・イダルゴ市長はツイッターに、「パリとブリュッセルは団結している。エッフェル塔もベルギー色に染まっている」と投稿したそうです。
イダルゴ市長はこれに先立ち、「きょう、欧州の心臓部が標的になった」「またしても、自由、人道主義、寛容、民主主義を堅固しようとする姿勢という、基本的価値観が攻撃された」と述べていました。
同市長は別に出した声明で、「ブリュッセル市民に対するパリ市民の連帯を表明するため」、23日にもベルギー首都を訪問すると発表しているということです。