ドイツで13日、北部ハンブルクから離陸した欧州エアバスの航空機が、同国の上空に精巧なクリスマスツリーの航跡を描く出来事があったそうです。この航跡は航空機の位置を表示するウェブサイトで鮮明に見ることができます。
今回の件で称賛に値する点としてはまず、クリスマスを祝うための新しく創造的な方法を見つける能力には明らかに限界がないと示したことが挙げられます。また、エアバスが非常に正確な試験パイロットを雇っており、クリスマスツリーの装飾をきちんと丸く描いているのも驚くべき点です。
さらに、パイロットが小さな輪を複数描き、旋回して出発地点に戻る際に、いぶかしげに窓の外を見渡している乗客もいませんでした。エアバスは今回の航跡について、ハンブルクを拠点に活動する試験飛行チームの仕事だと明言しています。
これらの試験飛行チームは、整備や証明取得のため新型機や現役機の点検を行っているということです。
エアバスのライバルにあたるアメリカ航空機大手ボーイングも、過去に飛行テストでお絵かきを披露しています。ボーイングは2月には9時間かけて「MAX」の文字を、8月には約18時間かけて飛行機の絵を描いていました。
今回エアバスがテスト飛行に使ったのは、エミレーツ航空のA380機。A380は「スーパージャンボ」と呼ばれる超大型機ですが、受注総数の半数近くがエミレーツ航空によるものです。
けれども近年はコスト重視などの風潮に押され、A380より小型の「ドリームライナー」などを展開するボーイングに受注を奪われる事態も起きていました。今回のツリー描画は、ライバルに対抗したお絵かきとも考えられるそうです
ちなみに11月には、米海軍のパイロットが、1機数千万ドル(数十億円)するEA18Gグラウラー電子戦機の飛行機雲を使い、空に巨大な男性器の絵を描いていました。そのパイロットをは処分されています。