大相撲の横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が29日、福岡県内で引退会見を行ったそうです。
日馬富士は10月の巡業中に鳥取市内で幕内・貴ノ岩(27)=貴乃花=に暴行して負傷させました。九州場所は初日から2連敗し、暴行が発覚直後の3日目から休場しています。
鳥取県警の捜査、日本相撲協会の調査が進む中、自ら責任を取り引退を決断したそうです。
会見には伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)と日馬富士が出席しました。
伊勢ケ浜親方 「本日、横綱・日馬富士の引退届を提出しました。日馬富士は今回の問題の責任を感じ、引退をしたいということは本人が早くから言っておりましたが、ファンの皆様に相撲を楽しんでいただく、場所中の間は(引退表明を)控えたいと思いました。私は日馬富士、横綱を16歳という少年の頃から、見てきておりますが稽古で精進したのみならず、色々勉強し、難病救済など社会貢献にも目が届く珍しいタイプのお相撲さんだと思っていました。そして酒癖が悪いとか乱暴するとかそういったところは私自身、見たことも聞いたこともありませんでした。そのため今回このようなことになったのか、ただただ不思議というか残念でなりません。横綱の権威を汚すようなことをして、本人が一番悪いんです。他人様のせいにするわけにはいきません。本当に申し訳ありませんでしたと言うしかありません。ただただこれまで支えていただいた、ファンの皆様、相撲協会のみなさまに心からお詫びを申し上げます。本当にすみませんでした」
日馬富士 「このたび、貴ノ岩関にケガを負わせたことに対して、横綱としての責任を感じ、本日をもって、引退をさせていただきます。国民のみなさま、ファンの皆様、相撲協会、伊勢ヶ浜部屋のみなさま、親方、おかみさんに大変迷惑をかけたことを心から深くお詫び申し上げます」
2人で20秒以上頭を下げたということです。
日馬富士関に同情的な声が多いようですが、この事件の裏にはモンゴル力士間の八百長問題が隠されているのではないでしょうか