パネルに描かれたアニメのキャラクターに恋したとして有名になったオスのフンボルトペンギン、グレープ君が死んだそうです。ペンギンとしては高齢の21歳でした。
飼育していた埼玉県の東武動物公園の関係者によると、体調不良のため静養していたグレープ君は、キャラクターのパネルのそばで息を引き取ったそうです。人間でいえば約80歳に相当する年齢でした。
グレープ君は今年、人気アニメ「けものフレンズ」に登場するフンボルトペンギンを擬人化したキャラクター「フルル」のパネルが設置されると、そのそばから離れなくなったそうです。以前愛し合っていたメスのペンギン「ミドリ」に捨てられ、傷ついていたグレープ君は、フルルに癒やしを見いだし、何時間もパネルを見つめていたそうです。恋するペンギンとしてインターネット上で話題になり、世界で多くのファンを集めました。
グレープ君の死が13日に伝えられると、東武動物公園のペンギン舎には来園者が次々と訪れ、その多くが花を手向けたそうです。関係者は14日、献花台を設置して対応しました。
ペンギン担当飼育員の根本恵里さんは国内メディアに対し、「グレープ君にはミドリちゃんというお嫁さんがいたんですけども、振られちゃいまして…ミドリちゃんには他に新しいダンナさんができました」と語りました。根本さんによると、飼育員らは体調を崩したグレープ君が安心するよう、そばにフルルのパネルを移動させたそうです。
グレープ君の死を悼む声はソーシャルメディアにもあふれ、「#グレープ君」のハッシュタグがトレンド入り。フルルを思い焦がれるように見つめるグレープ君の手描きのイラストも投稿されたということです。
残念ですね