秋篠宮ご夫妻は21日午後、九州北部豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市を訪ね、土砂や流木で川が氾濫した現場などを視察されたそうです。
同市杷木地区の赤谷川周辺では、県職員が川の流域の被害状況などを説明。県内で34人が犠牲になり4人が行方不明になっていると聞き、ご夫妻は手を合わせて黙とう、紀子さまは県職員に「健康に留意してください」と声を掛けたそうです。
その後、同市内の多目的施設で被災者8人と懇談。参加した同市長田の羽野斌さん(70)によると、秋篠宮さまは「被害がひどかった所は大変でしたね」と被災者を気遣ったそうです。羽野さんは「被災地にお見えになっていただきありがたい」と話したということです。
このお2人が次代の天皇皇后両陛下に相応しいと心から思います
アジアの学術研究や文化に貢献した個人・団体を表彰する福岡アジア文化賞(福岡市など主催)の授賞式が21日、福岡市・天神のアクロス福岡で行われたそうです。大賞を受賞した英国の歴史学者クリス・ベーカー氏(69)は「夫婦での受賞は誇り。福岡市に心から感謝します」と喜びを語りました。
ベーカー氏は共同受賞した妻でタイの経済学者パースック・ポンパイチット氏(71)とともに、タイの社会問題に関する著作を多数執筆。政治や経済、芸能や文化などの多面的な視点から現代のタイを分析しました。このほか、中国の行政学者ワン・ミン氏(58)が学術研究賞を、カンボジアの吟遊詩人コン・ナイ氏(73)が芸術・文化賞を受けたそうです。
式には秋篠宮ご夫妻が出席。秋篠宮さまは「受賞者の優れた業績は後世へと引き継ぐ人類の貴重な財産になることと考えます」と述べられました。
各受賞者は同市・天神である市民フォーラムで講演します。パースック、ベーカー両氏は24日午前11時から(エルガーラホール)、ワン氏は23日午後1時から(同)、コン氏は23日午後4時から(イムズホール)。いずれも当日参加可で無料。
秋篠宮さまは授賞式のあいさつで、九州豪雨の被災地・朝倉市を訪問されたことに触れ「被害の深刻さを痛感するとともに、復興が進み平穏な暮らしに戻ることを切に願っています」と述べたということです。