日本も超高齢化社会となり、100歳を超える人は珍しくなくなりました。彼らに「長生きの秘訣」を尋ねれば、早寝早起き、野菜たっぷりの食事、よく笑うことなど、穏やかなスローライフが語られることが多いようです。しかし、海の向こうのアメリカからは、「シュワシュワしたアレが1番」という声が聞こえてきます――。
米誌「TIME」の電子版によると、アメリカ・テキサス州フォートワースに住むエリザベス・サリバンさんは1911年生まれの御年106歳。アメリカに住む5万5000人の100歳超えの1人ですが、実にユニークな健康法を実践しています。なんと、あのフルーティーな炭酸飲料水・ドクターペッパーを1日3本飲むことが、彼女の健康法というのです。これにはドクターストップがかかったそうですが、元祖テキサス娘のじゃじゃ馬は聞く耳を持ちません。
以下は4年前、彼女が103歳のときのインタビュー。
「今までに2人の医者が『ドクターペッパーを飲むのを止めろ、死ぬから』って言ったのよ。そしたら、彼らのほうが先に逝っちゃったわ」(エリザベス・サリバンさん)
彼女いわく、出産と扁桃腺摘出手術をのぞいて、入院したことがないそうです。砂糖たっぷりのソフトドリンクを60年近く飲み続けているわりには健康体なんだそう。しかも、104歳まで車を運転していたのだから驚きです。日本では高齢者ドライバーが物議を醸していますが、よくぞ事故もなく生きてこれたなと脱帽します。
また、1世紀もの間、メジャーリーグのテキサス・レンジャーズの大ファンであるエリザベスさんは、地元で試合があるときは、やはり地元企業である「ドクターペッパー・スナップル・グループ」に来賓として招かれ、同社のスイート席で観戦するのが決まりだそうです。今やドクターペッパーの広告塔となったエリザベスさん。昨年の彼女の105回目の誕生日には、大観衆が見守る中、始球式に登場してスタジアムを沸かせたそうです。
現在、未亡人の彼女は気ままな一人暮らしを楽しんでいます。2人の娘と6人の孫、13人のひ孫たちは皆、エリザベスさんとの同居を望んでいますが、本人は首を縦に振らないそうです。1942年以来住んでいるフォートワースの我が家が1番ということのyほうです。
地元紙「Star-Telegram」の取材中も「良かったら飲んでって。冷蔵庫にドクターペッパーが冷えてるから!」と、茶目っ気を忘れないエリザベスさん。ドクターペッパーが誰にでも“百薬の長”になるかは定かではありませんが、どうやら彼女にとっては「かかりつけ医はペッパー医師」で間違いなさそうだということです。
やはり、リラックスして気ままに自分のやりたいように生きることが1番なのかもしれませんね

7月27日、厚生労働省が2016年の日本人の平均寿命が過去最高を記録したと発表しました。男性80.98歳、女性87.14歳となり、毎日新聞(7月28日付)によると、男性女性ともに香港に次いで世界第2位に順位を上げたそうです。
長寿大国日本では、元気なお年寄りから「長寿の秘訣」を拝聴することがならわしとなっていますが、今回ご紹介するのは、2015年までスコットランド一のご長寿だったジェシー・ギャランさん(享年109歳)が、生前に語った意外すぎる長寿の秘訣です。
貧しい牧場労働者の家庭に生まれたジェシーさんは、牛の搾乳人として働き始める13歳まで、5人の姉妹、1人の兄弟とともに干し草のマットレスで雑魚寝するような生活をしていたそうです。その後、農場のキッチン係なども経験しますが、最終的には3つ星ホテル「ローリストン・ホテル」でウェイトレスとして勤務しました。同ホテルには、しばしばエリザベス女王も訪れていたらしく、当時のことは今も忘れられないと回想しています。そんな縁もあってか、2011年にはエリザベス女王から105歳の誕生日を祝福する手紙が贈られたそうです。
このように、早くに労働の大切さを学んだジェシーさんは、休みを取ることは稀で、ほとんど働き詰めの生活だったそうです。略歴を見る限り、労働が長寿の秘訣のように思えますが、ここでジェシーさんの発言を見てみましょう。
「長生きの秘訣は男を避けること。自分たちの価値以上にトラブルばかり起こす連中よ」(ジェシーさん)
「あとは、十分な運動と、温かいポリッジ(オーツ麦のおかゆ)を毎朝食べること。そして、決して結婚しないこと」(同)
そう、ジェシーさんは独身のまま天寿を全うしたのです。彼女の過去に男絡みの何かおおきなトラブルがあったのかもしれませんが、その徹底ぶりは、天晴れとしかいいようがありません。英紙「Daily Mail」がジェシーさんを取材した2015年1月時点では、ジェシーさんはとても元気な様子で、1月2日にあった誕生日では、ケアセンターでケーキまで召し上がっていたそうです。ケアセンターの職員によると、ジェシーさんはグループ活動に積極的に参加し、コンサートが開かれれば毎回参加し、日曜日には教会に出向いており、極めて健康的な生活を送っていたそうです。
ジェシーさんは、2013年にそれまでスコットランドで最高齢だったクレア・ドーソンさんが亡くなったことで、2015年3月に体調が急変し亡くなるまでスコットランド一のご長寿として君臨していたということです。
ちなみに、
カリブ海の島国ジャマイカからの報道によると、世界最高齢の女性バイオレット・ブラウンさんが15日、北部モンテゴベイの病院で死去したそうです。1900年3月生まれで、117歳でした。1899年生まれだったイタリア人女性エマ・モラノさんが4月、117歳で死去したのに伴い、ブラウンさんが世界最高齢になったと世界中で報じられていました。
ブラウンさんの死去に伴い、鹿児島県喜界町の田島ナビさん(117)=1900年8月生まれ=が世界最高齢と認められる見通し。男性でブラウンさんや田島さんを上回る高齢者は確認されていないため、男女を通じ世界最高齢となるということです。