「JNN 2017夏 こどものチカラ」。今回は、小5の時の自由研究で、ある「ものさし」を作った静岡県浜松市の少年の話です。この「ものさし」、11月に商品化される予定だそうです。
今月3日、新商品の開発会議で大人に混じって話すのは、浜松市西区に住む山本賢一朗くん(12)。
「なぜ通分しなきゃいけないのか説明できなかった」(山本賢一朗くん)
山本くんが作ったのは、分数の計算を簡単に解くことができるものさし、「分数ものさし」です。
例えば、1/6+2/3を計算すると、1/6は2センチ、2/3は8センチとなり、2つの長さを足すと10センチです。1/12が10あるので、答えの5/6を導き出すことができます。
「がっちり勉強するのではなく、分数を楽しんでもらいたい」(山本賢一朗くん)
「分数ものさし」を山本くんが考えたのは小学校5年の時。夏休みの自由研究がきっかけです。
「小学5年生の分数の授業で割り算、掛け算で友達が苦労していた。分数をわかりやすく説明できる何かないかと考えた」(山本賢一朗くん)
当時、考えたものさしは手書きで5つの分数が示されているだけで、足し算と引き算はできましたが、複雑な掛け算と割り算には対応できませんでした。
3/6は1/12(目盛り)が6個。つまり3/6というのは、1/12が6個なんだよって。3/6÷1/4を整数に直すと、6÷3で答えは2になります」(山本賢一朗くん)
そこから1年。課題を解決したのが、各分母の目盛りをすべて1つのものさしに入れ込むという、ちょっとしたアイデアでした。
「分数を好きになれとは言わないけど、理解できるようになってほしい」(山本賢一朗くん)
11月に発売予定の山本くんの「分数ものさし」。たくさんの子どもたちに算数の楽しさを知ってもらうきっかけになりそうだということです。
期待できそうですね!