ついにJリーグデビューを果たしたポドルスキとかつてJを彩った大物助っ人たち。高額の年俸に見合う活躍をしたのは?
助っ人の「格」を判断するひとつの材料が、推定年棒でしょう。ここでは歴代の外国籍選手が受け取った“ギャラ”を調査。リネカーやジーコといった大物を抑え、トップに立ったのは……。
Jリーグ発足当初とは物価もサッカー選手の市場価値も異なるため、単純比較はできませんが、近年では飛び抜けたネームバリューを誇るふたりの助っ人がトップに並びました。神戸に加入したばかりの元ドイツ代表FWポドルスキは3年総額18億円超と言われ、C大阪に2014年から1年半在籍した元ウルグアイ代表FWフォルランも単年で約6億円。3位以下に大差をつけています。
ただし、そのフォルランも含め、リネカーやカカウなど、高額年俸に見合った働きができなかった助っ人は少なくありません。02年の日韓ワールドカップで脚光を浴びたイルハンなどは、わずか3試合に出場しただけで神戸を去っています。
1位タイ ポドルスキ(神戸/FW) 6億円
Jリーグではフォルラン以来の大物。アーセナルやドイツ代表での実績を踏まえれば、年俸6億円は妥当でしょう。
1位タイ フォルラン(元C大阪/FW) 6億円
ワールドカップ得点王が1年半の在籍で17得点(J2で10得点)では物足りない。1ゴールの単価は約3500万円。
3位タイ リネカー(元名古屋/FW) 3億円
Jリーグ元年の93年に、当時の最高年俸で名古屋に迎え入れられたビッグネームですが、怪我の影響もあって不発に。
3位タイ カカウ(元C大阪) 3億円
1年目の14年シーズンにはスーパーミドルを決めるなど、単発では輝きを放つも、J1残留の切り札にはなれず。
5位 エジムンド(元東京Vなど/FW) 2億5000万円
01年に加入した東京Vでは、元セレソンの実力を見せつけましたが、高額年俸がネックで、03年に浦和へ放出されました。
費用対効果が高かったのが、00年代の浦和で活躍したふたり。ワシントンは06年にJ1得点王に輝き、リーグ優勝に貢献。エメルソンもその類稀なスピードで一世を風靡しました。もちろん、鹿島と日本サッカーの発展に大きく寄与したジーコの年俸1億8000万円も破格でしょう。
6位タイ イルハン(元神戸/FW) 2億1000万円
“イルハン王子”の獲得に、神戸が払った移籍金は約5億円。ですが、在籍4か月で無断帰国し、そのまま退団。
6位タイ レアンドロ(神戸/FW) 2億1000万円
15年の柏から神戸への移籍で年俸が大幅アップ。現在は負傷離脱中も、昨季はJ1得点王に輝いた優良助っ人。
8位 ワシントン(元浦和など/FW) 2億円
06年に浦和で記録した公式戦34試合・38得点は驚愕。翌年にはACL制覇に貢献するなど、2億円の価値は十分。
9位 エメルソン(元浦和など/FW) 1億9000万円
札幌、川崎を経て01年に浦和に加入後は、エースとして活躍。ですが05年、5億円超の年俸に惹かれ、カタールへ。
10位 ジーコ(元鹿島/MF) 1億8000万円
91年に来日。高齢でも衰えぬ技術で観客を沸かせました。鹿島の土台を築くなど、その貢献を考えれば格安の年俸です。
「ピクシー」ことストイコビッチは、まさに格安だったそうです。7か月分とはいえ、1年目の年俸は約7000万円。しかも、それまでの助っ人のようにキャリアの晩年ではなく、脂の乗った29歳での来日でした。彼は当初の「半年間だけ」という予定を変更し、2001年まで7年に渡って世界レベルの美技を披露してくれたということです。
ポドルスキに期待ですね!
