ヴィッセル神戸でのデビュー戦に向けて準備に励んでいる元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが、12日付のドイツ誌『スポーツビルト』の独占インタビューに応えています。
日本のファンの印象を聞かれると、「イスタンブールでもファンからの熱烈な歓迎を受けて、ファンの方に担がれた素晴らしい思い出もあったけれど、日本のファンはまた違った良さがあるね。ボディタッチが無いんだ。彼らも熱烈な歓迎をしてくれたけれど、信じられないほどに規律を守って、きちんと柵の外で順序良く待っているんだ」と話したそうです。
練習環境に関しては、設備よりも日本の習慣を興味深く感じているようです。アーセナル時代を思い出しながらポドルスキは「大きなロッカールームがあって、入るときには靴を脱がないといけないんだ。サッカーシューズもロッカールームには無くて、グラウンドの目の前にシューズが用意されている。アーセナルでは、名古屋グランパスで監督を務めたアーセン・ヴェンゲル監督の元でプレーしたけれど、彼もロッカールームでのシューズの着用を禁止していたんだ。でも、日本はもうちょっと特殊だね。テレビ用スタジアムでも靴を脱ぐんだよ」と室内では靴を脱ぐ日本の習慣に驚いたようです。
日本のサッカーを観戦した印象については、「日本では、例えばヨーロッパほど戦術的なサッカーはしていないね。でも、とても運動量豊富で、しっかりした技術を備えている。足での得点が一番気に入っているけれど、頭での得点が少し増えるかもしれない。身体の大きさで言えば、大きな部類に入るからね。月末には登録も完了するし、Jリーグでプレーできるのが楽しみだよ」と、すでに自身がプレーするイメージが出来ているようです。
また、改めて中国との交渉の席について聞かれると、「1500万(約19億円)、2000万ユーロ(約26億円)と聞けばもちろん魅力的だけれど、8,9人ものエージェントが間に入ってくるんだ。最終的には色んな所にお金が流れて、手元に残るのはだいぶ少なくなるんじゃないかな。それに対して、日本での交渉は本当に真摯なものだった。中国は好きだし、ファンも沢山いるけれど、今の調子ではサッカーで世界一のリーグになるのは難しいと思うよ。移籍の舞台裏を見てしまうと、サッカーとは全く関係ない世界なんだ…」と振り返ったそうです。
最後に、ドイツでも有名な神戸牛について話を振られると「神戸牛はファンタスティックだよ。でも、本当に高いんだ。毎日食べたら高給取りのサッカー選手でも月末には一文無しになってしまうよ」と、ドイツ国内の噂に違わぬ本物の神戸牛の体験をユーモアを交えて語っています。日本の生活を楽しみながら、デビュー戦に向けて順調に準備を進めているようだということです。
デビュー戦が楽しみですね!