英国のエリザベス女王が21日に行われた議会の開会式で、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に向けた法案を含む施策方針を演説した際に着用していた帽子をめぐり、デザインがEU旗を連想させると指摘する声が上がるなど話題を呼んでいるそうです。
ツイッターユーザーらは、女王がかぶっていた中心に黄色い飾りが付いている青い花をあしらった青い帽子と、加盟国を象徴する黄色い星が描かれたEUの青い旗の写真を並べて投稿。
英紙デーリー・テレグラフは「女王はブレグジットについて、帽子で国民に何らかのメッセージを伝えようとしているのではないか」と問い掛けているそうです。
欧州議会でブレグジット問題の広報を担当するヒー・フェルホフスタットベルギー元首相は、「EUがいまだ英国の一部の人々を触発しているのは明らかだ」とツイートし、英野党・労働党のポール・フリン議員は冗談めかして「反ブレグジット帽子」と呼んでいます。
また、女王が、自分の大好きな競馬レース「ロイヤルアスコット」に赴く代わりに議会に出席しなければならなくなったことに腹を立て、テリーザ・メイ首相に対して開会が遅れたことを当てこすっているのではないかとジョークを飛ばしている人々もいるそうです。
一方で、女王が実際は英国のEU離脱を支持していたとのうわさを基に、困惑をあらわにした人々もいたそうです。
英BBCの報道によると、女王はブレグジットをめぐる国民投票を控えた私的な昼食会の席で、英国はEU離脱を「粛々と進めるのみ」、ブレグジットは問題にはならないと発言したとされています。
だが英紙ガーディアンは、「ブレグジット交渉において原則として中立でいなければならない女王の立場を忖度(そんたく)すると、あの帽子はいろいろな意味に解釈できる」と述べているということです。
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これまでも女王の洋服には何らかの意味があると言われていましたが、今回はどうなのでしょうか?
てか、英国でも”忖度(そんたく)”って流行ってるんですか?