アジアサッカー連盟(AFC)は9日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)浦和レッズ対済州ユナイテッドの試合で発生した乱闘に対する処分を下し、その内容が中国でも大きな注目を集めているそうです。
先月31日に行われた試合では、試合中のプレーと乱闘騒ぎで済州の3選手が退場処分となり、浦和のズラタンと武藤にもイエローカードが出されました。
今回のAFCの処分では、2枚のイエローカードを受けて退場処分になりながら試合終了後に審判に詰め寄ったとされるチョ・ヨンヒョンに6カ月の出場停止と罰金2万ドル(約220万円)が、浦和の阿部に肘打ちを見舞った控えのペク・ドンギュに3カ月の出場停止と罰金1万5000ドル(約165万円)が、乱闘に加わったクォン・ハンジンに2試合の出場停止と罰金1000ドル(約11万円)が科されたほか、済州にも4万ドル(約440万円)の罰金が科されました。
また、浦和にも「関係者が乱闘に参加した」として罰金2万ドルが科されています。
これに対して、済州側は処分を不服として抗議する姿勢を見せており、浦和は内容について確認したうえで今後の対応を決めるとしています。
韓国ではメディアが済州を厳しく批判する一方で、「挑発した浦和にも責任がある」との論調も根強いそうです。
対する日本では、「AFCが下した罰が軽い」「巻き込まれた浦和が処分を受けるのはおかしい」という論調が支配的です。
この処分については、中国のスポーツメディア・騰訊体育が「ACLでの乱闘、AFCが済州に重罰」との見出しでいち早く伝えています。
記事では、「済州側は浦和の選手が試合中に挑発してきたと話しているが、浦和の選手はルールに則った上でコーナーで時間稼ぎをしただけであって、済州の重罰は不可避である」「“被害者”である浦和にも騒動を起こしたとの理由で2万ドルが科された」などとしており、浦和寄りの姿勢を示しています。
ネットユーザーからは韓国側を批判する声が多数を占めたほか、日本国内の声と同様、「これで『重罰』?」「処分が軽すぎるでしょ」「かすり傷だな」といった声が出ています。
また、AFCの韓国に対するこれまでの態度が厳しくないことをやゆして、「韓国人はAFCで力を持ってるからな」「ある意味この処分は“合理的”」 「これがもし中国のクラブなら出場停止は最低1年」といった声や、「AFCは儲かったな」といった声も寄せられているということです。
なぜ、“被害者”浦和にも罰金が課せられるのでしょうか!
もちろん欧米は完全に日本よりです。