マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、28日のアーセナル戦で第4審判へのアピールとして、見事な“ズッコケ”を披露しました。
フース・ヒディンク監督は体育教師の資格を持ち、柔道の技術を身に付けた指揮官だからこそできた技であると解説したそうです。
ファン・ハール監督は3-2で勝利したアーセナル戦の後半、チリ代表FWアレクシス・サンチェスがダイブのシミュレーション行為をしたとアピールするため第4審判に詰め寄ると、自らがピッチに倒れこんで猛アピールしました。
このオランダ人指揮官の珍行動は、SNSなどで映像がすぐさま拡散され話題となっています。
この映像を見たヒディンク監督は、日本伝統の武道である柔道から学んだものだと主張しているそうです。
柔道はオランダをはじめ欧州各国でも人気を博しています。
実は2人は揃って体育教師の資格を持つ監督としても知られ、その経歴を生かしたものだったようです。
「あれを見れば、彼が体育教師として教育を受けて来たことが分かるだろう。なぜなら、柔道の練習ではあれと同じようなことをするんだ。(ファン・ハールのダイブは)それほど難しいものじゃないよ。私も柔道をやっていたから、同じことができるよ」
同胞の名将はこのように解説しましたが、その一方で、「私があの演技をやることはない」と笑みも浮かべたそうです。
ヒディンク監督は自身の柔道の腕前についても「私は黒帯を持っていない。何も知らないうちは、白帯から始めて私は茶帯くらいまでの実力はある。とても高いレベルだったよ」と語っているそうです。
以前、チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールも、幼少時代に柔道によって受け身の技術を学んだと明かしていました。
DFからの激しいタックルが日常茶飯事のプレミアリーグにおいて、受け身技術が選手の助けとなっているようですが、今回はピッチ外の思わぬところで日本発祥の柔道が注目される形となったということです。
なるほどですね
オランダを代表する監督、ヒディンク(69歳)とファン・ハール(64歳)。
キャリアも顔も少し似ている?
マンUのファン・ハールとチェルシーを指揮している同じくオランダ人指揮官のフース・ヒディンク。
この2人はこれまで似たようなキャリアを歩んできました。
ファン・ハールが最初に指揮を執ったのはアヤックス、ヒディンクはPSVで、それぞれ母国の強豪クラブを率いてリーグ優勝を経験しています。
そこからファン・ハールはバルセロナへステップアップを果たし、ヒディンクもレアル・マドリードの指揮官となりました。
2人はクラシコで激突し、結果的にヒディンクは1シーズンでクラブを去ることになってしまったそうです。
また2人はオランダ代表監督としてチームをそれぞれワールドカップベスト4に導き、2014ワールドカップ終了後にはファン・ハールからヒディンクへとバトンが渡されました。
顔もどこか似ているとまで言われる妙な縁を持つ2人、今後に注目が集まりますね。