人種差別が蔓延する社会で、大人たちが子供に教えなけばならないことは多くあるはず。
しかしこのほど大人が子供に教えられるという出来事があり、わずか2歳の女児の言葉に多くの称賛の声が寄せられているそうです。
純真無垢な子供たちは、肌の色が異なることなど何の問題にもしていないということを実感させられる出来事があったのは4月1日、米ノースカロライナ州のスーパー「Target」内です。
この日、ブランディー・ブレナーさんと夫のニックさんは2歳になる娘のソフィアちゃんを連れて「Target」に出かけました。ソフィアちゃんはここ1か月間、トイレトレーニングが順調で「そのご褒美に」とやって来たそうです。ソフィアちゃんは人形が大好きで、今回選んだのはお医者さんの格好をした人形でした。
レジカウンターへ行くとスタッフ(性別・名前は明かされていない)が「誰かのお誕生日会に行くの?」とソフィアちゃんに話しかけました。また「その人形、お友達のために選んであげたの?」と訊ねたため、母のブランディーさんが事情を説明し「娘へのご褒美なの」と答えると、スタッフは困惑した様子でソフィアちゃんに問いかけたそうです。
「あなた、本当にその人形が欲しいの?」
ソフィアちゃんが選んだのは、黒人の女の子がお医者さんの格好をした人形でした。
「うん!」と返事をするソフィアちゃんに、スタッフは「でも、その人形はあなたに似ていないよ。ここにはあなたに似たお人形がたくさんあるよ」と言ったそうです。
それを聞いていたブランディーさんは、怒りを感じました。
ソフィアちゃんが白人だからといって自分と同じ肌の色の人形を選ばなければならない理由はどこにもありません。
むしろ肌の色など問題ではないから娘はこの人形を選んだのだ…ブランディーさんが差別発言ともとれる言い方をしたスタッフに苦情を言おうとすると、ソフィアちゃんがスタッフにこう伝えたのです。
「ううん、(私に)似てるわ。私はお医者さんで、この子もお医者さんなの。私も可愛いし、この子も可愛い。見て、この子の髪かわいいでしょう。聴診器もあるのよ。」
ソフィアちゃんは若干2歳でありながらお医者さんに非常に強い憧れを抱いているために、今回この人形を選んだのだとブランディーさんはFacebookアカウント「Love What Matters」の中で綴っています。
スタッフはそれ以上ソフィアちゃんに差別的な発言はせず「おや、ほんと。いいね」と言っただけだったそうですが、ブランディーさんは「この出来事は肌の色なんて問題ではないということを再認識するきっかけになりました。肌の色が異なることは髪や目の色が異なることと同じで、どんな姿もみな美しいのです」と述べており、普段ブランディーさん夫妻がソフィアちゃんにとても素敵な子育てをしていることがうかがえます。
この投稿は『Mashable』や『Elite Daily』など複数のメディアで取り上げられ、拡散されると同時に幼い少女とその両親に対する称賛のコメントが相次いだそうです。
「そういう風に切り返すなんて、2歳なのにやるね。偉いわ。」
「確かに、差別主義者が存在することを世間から教えられるだけであって、誰も最初からそのように生まれてこないよね。」
「内面も外見も美しいソフィアちゃん、両親の子育ての仕方が素敵なんだと思う。」
「Love What Matters」のこの投稿には、これまで2万件近いシェアと15万超の「いいね!」が寄せられているということです。
このスタッフが悪気がなく無意識に言ったとしたら、逆に問題ですよね。。。Image may be NSFW.
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米バージニア州で1月7日午前、客に「最高のサービスだった 黒人にはチップあげない」と手書きされた領収書を渡されたアフリカ系のウェイトレスを、店の常連客やソーシャルメディアの人たちがこぞって応援しているそうです。
「アニータのニューメキシコスタイルカフェ」で働くケリー・カーターさんが、20代に見える白人カップルを給仕したところ、2人は朝食に30.52ドル(約3500円)を払ったものの、「最高のサービスだった 黒人にはチップあげない」と領収書に手書きして店を出たそうです。
カーターさんによると、カップルの1人は出された朝食をほめていました。
米国では、飲食店のウェイターやウェイトレスの給料は最低賃金以下のことが多く、そのため客からのチップは重要な収入源になっています。それだけに米国では、飲食店で給仕されてチップを払わないことは異例。
レストラン・チェーンのオーナー、トミー・テレズさんはBBCニュースに、周りの反応は「ものすごい」と話しました。
常連客が次々と店を訪れてカーターさんを抱きしめていくほか、カーターさんに現金を渡す客も後を絶たず、オンライン寄付サイトでは義捐金300ドル以上が集まったということです。
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2017年1月に開催された全豪オープン女子シングルスにて優勝を飾り、4月19日に妊娠と今期の欠場を発表したセリーナ・ウィリアムズ選手。
4月24日付の女子テニス世界ランキングで1位に再浮上した彼女が、インスタグラムに投稿した、生まれてくる子へのメッセージが多くの人の心を動かしているそうです。
4月24日のセリーナの投稿がこちら。
親愛なる赤ちゃんへ あなたは自分自身でも持っているなんて気づかなかった力を与えてくれた。あなたは平静さや平和の本当の意味を教えてくれた。あなたに逢う日が楽しみよ。来年にあなたがプレイヤーズボックス(コーチなどが座る場所)にいるのを見るのが楽しみ。何よりも、ナンバーワンの世界をあなたと分かち合えるのが幸せ。 世界最年長のナンバーワンから、最年少のナンバーワンにウィンクを送るね。 ママより
婚約者であるアレクシス・オハニアン氏の誕生日にちなんで、このメッセージを投稿したとのことですが、再び歴代最年長の世界ランキング1位プレイヤーになったことへの喜びや、現役続行の決意が感じられる投稿です。
このメッセージには、投稿から17時間ですでに29万人がいいねをつけており、この勢いはまだまだ続きそうです。 また、コメントも6,300件を超えています。いずれも「とても輝いているわ」「何度でも言わせて。おめでとう!」「あなたがあなたでいてくれてありがとう」など、お祝いや温かいコメントばかり。
世界中で報じられた現役ナンバーワン選手の妊娠には、心無い発言もむけられたそうです。
元世界1位のルーマニア人選手、イリ・ナスターゼ氏が、「子どもの肌の色は何色になるのだろうか。ミルクチョコレートかな?」と発言したのです。
これについてセリーナは、「私やこれから生まれてくる赤ちゃんに対して、人種差別的な発言をする人のいる社会で生きていると実感させられ、とてもがっかりしています」と、インスタグラム上でコメント。
こちらには半日も経たないうちに14万件近いいいね!が付けられた。また、「気にしないで」や「よく言った」などのコメントも5,000件を超えているということです。
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