UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦が現地時間18日に行われ、レアル・マドリードが本拠地バイエルン・ミュンヘン戦で延長戦の末に4-2と勝利しましたが(2戦合計6-3)、この試合を裁いたハンガリー人のヴィクトル・カッサイ主審の判定に、ドイツの“小皇帝”ら元選手をはじめ、バルセロナDFジェラール・ピケなど現役選手から疑問の声が噴出しているそうです。
両チームが2戦合計スコア3-3で並んで迎えた第2戦の後半39分、バイエルンMFアルトゥーロ・ビダルがボールを掻き出すタックルにいったプレーで、カッサイ主審にファウルと判定され、2枚目のイエローカードを提示されて退場処分になりました。この判定は試合展開に大きな影響を与え、バイエルンは延長戦の末に敗れています。
かつてバイエルンやドイツ代表で活躍したミヒャエル・バラック氏は、ドイツのレジェンドで“皇帝”と呼ばれたフランツ・ベッケンバウアー氏の後継者として名高く、それにちなみ“小皇帝”と称されてきました。そんな名MFが自身のツイッターで怒りの声を上げています。
「なんてスキャンダラスな判定だ! このプレーがレッドカード(2枚目のイエローカード)になるなんて絶対にありえないことだ」
「1メートルはオフサイドだ!」
延長戦に入り、レアルFWクリスティアーノ・ロナウドが勝ち越しゴールを決めましたが、この時のロナウドのポジションは明らかにオフサイドと言えるものでした。バラック氏はさらなる怒りを爆発させています。
「次のスキャンダルが起こった! 1メートルはオフサイドだ! 実際、今から再試合をするべきではないのか」
また、リバプールなどでプレーした元ノルウェー代表DFヨン・アルネ・リーセも自身のツイッターで「レッドカードは存在しないもの。(ロナウドの)2得点はオフサイド。レフェリーが突破するチームを決めた。不名誉で承服できないものだ。私たちは誰もが間違いを犯すものだが、頼むよ!」と、主審の判定が試合結果に大きな影響を与えたとしています。
そして、この一戦から翌日にユベントスとの第2戦に臨むバルセロナのスペイン代表DFピケは、これまで数々の舌戦を繰り返してきたレアル寄りの判定で宿敵が勝ち上がるのを見届けると、ツイッターを更新しました。
ピケのメッセージは「...」
もはや言葉もないということでしょうか。無言のメッセージは納得できないというニュアンスを醸し出しています。
CL準々決勝4カードのうち、このバイエルン対レアル、ユベントス対バルセロナの2カードが世界中で大きな注目を集めていました。その一戦で起こった誤審騒動は、元選手たちも含めて大きな疑問の声が上がっているということです。
レアル・マドリードは現地時間18日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦で、バイエルン・ミュンヘンに延長戦の死闘の末に4-2で勝利し、ベスト4進出を決めました。しかしこの一戦ではレアルに優位な誤審が生まれ、メディアやサポーターで波紋が広がっています。常々レアル優位な判定を公然と批判しているバルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの後半21分のオフサイド弾の直後に「...」と意味深なツイートしています。ピケの嫌味にレアルのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは怒りを爆発させているそうです。
メガクラブ同士の決戦で主役となってしまったのはハンガリー人主審ヴィクトル・カッサイ氏のジャッジでした。
後半途中にバイエルンのダイナモであるMFアルトゥーロ・ビダルが警告か微妙なタックルでこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。
そして合計スコア3-3で迎えた延長戦ではレアルのエースFWクリスティアーノ・ロナウドが2ゴールを決めましたが、ともにオフサイドポジションにいたのを見逃されたもの。
メディア、ファンのみならず、現役サッカー選手も疑問の視線を送る結末となりましたが、アンチ・レアルの旗頭となっているピケは明確なオフサイドを見逃されたロナウドの一撃に「...」とツイート。呆れ果てた様子を一文字で表現しました。
このツイートに激怒したのがラモスでした。スペイン地元紙「マルカ」によると、「彼はPSGの試合を見直すといい。それで主審に対して同じ考えを抱くか見てみたいものだ」とまくし立てたそうです。
バルセロナは欧州CL16強の敵地初戦で4-0と敗れるも、本拠地第2戦で逆転する奇跡を見せたが、そこにも誤審が介在すると言わんばかりだったそうです。
一方、かつての恩師でバイエルンのカルロ・アンチェロッティ監督が主張したビデオ判定制度「VAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)」の導入についても関連し、「僕はVAR導入に賛成だが、こういうような決断と付き合わなければいけないんだ」と語り、暗に誤審を認めていたそうです。
レアルかバルサにアクシデントが起きるたびに、ピケ対ラモスの構図が浮かび上がるスペインの二巨頭。23日に迫った運命のクラシコに向けボルテージは高まる一方だということです。
バラックが言うのであれば、確実に誤審でしょうね!
なお、ドルトムントはモナコに敗退したため2013年以来の準決勝進出の道が途絶えました。また、準々決勝で全てのドイツ勢が姿を消すことになりました。これは2009年以来のことだそうです
バイエルン・ミュンヘンの怒りがおさまりません。MFフランク・リベリとMFアルトゥーロ・ビダルは、自身のSNSを使ってレアル・マドリー戦の誤審に対する不満を伝えているそうです。
現地時間18日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグでマドリーと対戦したバイエルンは、延長戦の末に敗退が決まりました。ビダルが84分に退場となったバイエルンは、オフサイドを取られてもおかしくない2つの失点もあって敗れており、判定に納得がいっていません。
リベリは自身のインスタグラムで、疑惑の判定があった2つのシーンの画像を掲載。
最終ラインを線を加えて、クリスティアーノ・ロナウドがそこから出ていることを訴えています。そのうえで「1年間のハードワーク。ありがとうレフェリー、ブラボーだ」とコメント。皮肉を込めた拍手の絵文字も載せたそうです。
一方でビダルはオフサイドポジションにいるC・ロナウドの後ろに線を引いて、赤い“棒人間”を描いています。
クラブから注意されたのか、2人の投稿はすでに削除されているそうです。いずれにしても、バイエルン陣営が不満を抱えていることは明らかだということです。
バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWトーマス・ミュラーが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦のレアル・マドリード戦で主審の誤審騒動が勃発している問題で、「我々は殺された」「『こんなことも起こり得る』と言って家に帰るわけにはいかない」と不満を爆発させているそうです。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じています。
CLの昨季覇者とブンデスリーガ4連覇中のドイツ王者による一戦は、延長戦にもつれ込む激戦となりました。スコアシート上ではハットトリックを決めたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがゲームの主役となりましたが、彼以上に目立ってしまったのは試合を裁いたハンガリー人のヴィクトル・カッサイ主審でした。
後半39分にバイエルンのチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルに提示された2枚目のイエローカードや、延長戦で決まったロナウドの2ゴールはいずれもオフサイドなのではと物議を醸しています。
カルロ・アンチェロッティ監督は試合後に、「レフェリーはこの重責を担えるレベルではなかったのだろう」とカッサイ氏を酷評。不満を持ったバイエルンの選手が審判団の控室に押しかけたとも報じられています。
そして後半途中にMFシャビ・アロンソとの交代でピッチに立っていたミュラーも、判定への不満をぶちまけているそうです。ビダルの退場で数的不利を背負った上に、主審と副審がレアルの味方についていたとして「10対14では非常に厳しい」と皮肉混じりに批判を展開しています。
「2-2となった時点で最悪の状況だった。アシスタントレフェリーは素晴らしい視点を持っていた。それに我々は殺された」
元ワールドカップ得点王は、さらに「ここで起きたことを『こんなことも起こり得る』と言って家に帰るわけにはいかない」とやりきれない思いを吐き出していたということです。