米通商代表部(USTR)のウェブサイトから、トランプ大統領が「永久に離脱」を決めた環太平洋経済連携協定(TPP)に関する多くのページが消えたそうです。
トップページには画面いっぱいに「米国第一の貿易政策」の文字が表れ、「トランプ色」が前面に打ち出されています。
オバマ前政権下のUSTRのサイトでは、TPPによる州ごとの恩恵についての説明などが掲載されていました。
ですが、新政権下でのサイトでTPP関連のリンクをクリックすると、多くが「米国第一」のトップページに戻るようになっています。
約250人の職員を抱えるUSTRでは、政治任用の約30人の幹部が入れ替わるとされています。
前政権の政府関係者は「サイトの変更は政権の変わりぶりを如実に表している。トランプ政権下でTPPが実現する可能性はないだろう」と話しているということです。
トランプ大統領は就任初日、医療保険制度オバマケアを見直す大統領令に署名したのを皮切りに、人工中絶関連機関への補助金支出禁止、TPP離脱、石油パイプライン建設などの10本の大統領令に署名。
25日にもメキシコ国境の壁建設、ニューヨークやシカゴなど、不法移民に寛大な“聖域都市”への補助金停止の大統領令に署名しました。
また、中国製品に対し反ダンピング制裁措置を発動、ホワイトハウスのスペイン語サイトを閉鎖、国連などの国際機関への資金拠出を停止する大統領令も検討しているそうです。
トランプ大統領は、国連を批判「集まって楽しむだけのクラブ」とか言っていましたよね。
ちなみにこちらが、トランプ氏の公約一覧です。
・中国・日本を始めとするすべての輸入品に対して20%の関税をかける。
・大統領選に勝利・就任初日に、中国を「為替操作国」に認定する。
・中国のハッカーや模造品に対して規制を強化。
・中国からの輸入品には45%の関税。
・中国の冒険主義を思いとどまらせるために、東シナ海と南シナ海での米軍の存在感を高める。
・米国・ロシア間の協力を増やす。
・メキシコ国境では35%の輸入税を課す。
・メキシコとの国境に万里の長城を築き、不法移民を認めない。
・不法滞在者のメキシコ送金は押収し、メキシコ人の労働ビザや越境手数料を引き上げる。
・イスラム教徒は入国させない。
・シリア難民は受け入れない。
・イスラム国はやっつける。資金源である石油を爆撃。
・尋問について、米国法で禁じられている水責めなどの方法を支持。
・医療目的でのマリファナ合法化を許可する。
・連邦政府の支出の無駄を削る。
・米軍の規模と能力を拡充する。
・日本へは米軍による防衛費を要求する。年5,830億円全額だ。
・もちろん韓国も一緒だ。
・TPP(環太平洋経済連携協定)はゴミ箱へ放り込む。
・法人税の最高税率を35%から15%に引き下げ。
・年収2万5千ドル未満の単身世帯と年収5万ドル未満の夫婦世帯は所得税を免除する。
・税制簡素化、及び減税(但し、富裕層は増税)。
・相続税は排除。
・金持ちだけが利用できる税の抜け道を潰していく。
http://ameblo.jp/liebeballack/entry-12218241399.html
さてどうなることでしょうか?
TPPからの離脱に関する大統領令にサインした後、文書を見せるトランプ大統領。
環太平洋連携協定(TPP)を、米国抜きで発効させるべきだとの意見も浮上しているそうですがまあ無理でしょうね。