今週末に再開するリーグ戦で、ドラえもんが描かれた特別ユニフォームを着用することになったイタリア・セリエBのピサ。
これは映画「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」が同国で公開されるのを記念してのものですが、現在19位と降格圏に沈むピサの関係者にとって、ジャイアンにいじめられては「ドラえも~ん(涙)」と泣きつくのび太のように藁にもすがる想いであったに違いありません。
困った人を放っておけない性分のドラえもんは試合前日に現地を訪問し、ピサの指揮官ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督とがっちりと握手を交わしました。
そんな彼らは21日、残留を争う21位テルナーナと対戦。
ドラえもんもピサのホームスタジアムであるアレーナ・ガリバルディに登場。
試合はピサが前半43分に先制ゴールをあげると、この1点を最後まで守り切って1-0で勝利したそうです。
昨年11月26日以来白星から遠ざかっていたチームに勝点3をもたらすとは、さすが日本が世界に誇るドラえもん。
けれども、本当の奇跡は別のところで起きていました。
決勝ゴールを記録したのは21歳のイタリア人FWマッシミリアーノ・ガットという選手なのですが、ずばり、ガット(Gatto)はイタリア語で「猫」のこと。
ご存知のように、ドラえもんは22世紀からやってきた「猫型ロボット」。
そのドラえもんが訪れた記念すべき一戦で、これまでプロ通算たった1ゴールのガット(猫)が、奇跡的にも決勝ゴールを決めてしまったのです。
ちなみにガットは68分にベンチへ下がっていますが、代わって投入されたのはアルバニア代表のエドガル・チャニ。
彼のCaniという綴りはイタリア語で「犬」を意味するそうです。
子飼いの「猫」と「犬」を自在に操る狂犬ガットゥーゾ監督の采配も神がかっていたと言えます。
“ 「みんなみんなみんな、かなえてくれる♪ ふしぎなポッケでかなえてくれる~♪」
まさに“ふしぎなポッケ”が叶えてくれた奇跡の連続。
ドラえもんは試合後、特別ユニフォームを着用したピサの選手と笑顔で記念撮影を行ったそうです。
このまま残留に成功したら、後世に語り継がれるかもしれません。イ
タリアの『Varese News』は「1月21日はピサで“猫の日”になるだろう」とジョークを交えて伝えたということです。
恐るべし、ドラえもん!